日々の御言葉 3月31日

日々のみ言葉 3月31日
○今日のタイトル 新しい契約
○通読箇所 ルカ22:7-23

◇今日の聖句
それからパンを取り、感謝の祈りをささげた後これを裂き、弟子たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられる、わたしのからだです。わたしを覚えて、これを行いなさい。」食事の後、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による、新しい契約です。」

◇ひとくち解説
イエスが弟子たちと過越の食事を共にすることを切に願われたのは、ご自分の死の意味を明らかにするためです。この食事がなければ、弟子たちは十字架の意味を知ることはなかったでしょう。
かつて過越の夜、子羊の血(いのち)が、救いの保証となり、民はエジプトを脱出しました(出エジプト12章)。今、キリストは神の子羊として自分の命によって「新しい契約」を立て、罪と死の奴隷であった人類を、解放されるのです。こうして「過越が神の国において成就」(16)したのです。この「主の死を告げ知らせ」(1コリント11:26)、キリストの現存を<記憶>するために、イエスはパンと杯を与えられました。
キリストの現存を魂の糧として拝食することによって、わたしたちは、キリストの命に生きるようになります。これが十字架の究極目的です。イエスは言われます。「わたしはいのちのパンです。…生ける父がわたしを遣わし、わたしが父によって生きているように、わたしを食べる者も、わたしによって生きるのです。」(ヨハネ6:48、57)

◇クイズ
この家を見つける目印となったのは、何を運んでいる人でしたか?
1.水がめ 2.薪 3.革袋

日々の御言葉 3月30日

日々のみ言葉 3月30日
○今日のタイトル いちじくの木
○通読箇所 ルカ21:29-38

◇今日の聖句
それからイエスは、人々にたとえを話された。「いちじくの木や、すべての木を見なさい。木の芽が出ると、それを見て、すでに夏が近いことが、おのずから分かります。同じように、これらのことが起こるのを見たら、あなたがたは神の国が近いことを知りなさい。」

◇ひとくち解説
いちじくはイスラエルの民の象徴です(ホセア9:10など)。エレミヤ書8章では、背信の民を、「実らないいちじく」に例えて、主が糾弾しておられます。
イエスは終末における、神殿の崩壊と、エルサレムの蹂躙について預言された後、「いちじくの木…を見なさい。」と言われます。いわば「神の時計」とも言えるイスラエルに注意深く目を注ぐよううながされるのです。それは異邦人にとっても他人事ではなく、「全地の表に住むすべての人に」(35)臨むことだからです。
終末の苦悩は絶望に終わりません。それは、「贖いが近づいている」(28)、「神の国が近いこと」(31)のしるしなのです。どのような中にあっても、わたしたちがなすべきことは、「身を起こし、頭を上げ」(28)神の希望のご計画を展望し、「いつも目を覚まして祈って」(36)いることです。呼吸をするように、絶え間なく神のみ心を求める生き方です。そうするなら、主は時に適って「ことばと知恵を」(15)与え、永遠の命を勝ち取らせてくださるでしょう(19)。

◇クイズ
イエスが、出会う前からすでに、いちじくの木の下にいるのを見ておられた弟子といえば?(ヨハネ1章)
1.ピリポ 2.アンデレ 3.ナタナエル

日々の御言葉 3月29日

日々のみ言葉 3月29日
○今日のタイトル 農夫のたとえ
○通読箇所 ルカ20:9-19

◇今日の聖句
ぶどう園の主人は言った。『どうしようか。そうだ、私の愛する息子を送ろう。この子なら、きっと敬ってくれるだろう。』

◇ひとくち解説
受難週は、ルカ福音書から「最後の一週間」の記事を読んでいきます。エルサレムに入城されたイエスは、神殿で「福音を宣べ伝え」られます(20:1)。
「ぶどう園の農夫」のたとえでは、イスラエルの民が「主のぶどう園」にたとえられています。そこで働く農夫は、このたとえを聞いている祭司長たちと律法学者たち、長老たちです。彼らの奉仕の目的は、民に良い実を結ばせ、神に捧げることでした。しかし彼らは、神から遣わされた「僕」(預言者)たちの声に耳をかさず、退けました。
ついに「神はそのひとり子を世に遣わ」されました(1ヨハネ4:9)。ぶどう園の主人の「どうしようか」という自問の中に、神の愛の苦悶をみます。しかし、神は愛のゆえに、「ご自分の御子さえも惜しむことなく」与えられたのです(ローマ8:32)。それほどまでに、ご自分のぶどう園である「民」を、「宝の民」(申7:6)として愛されたのです。
主の涙の訴えが響きます。「エルサレム、エルサレム…」(マタイ23:37)、「わがぶどう畑になすべきことで、何かわたしがしなかったことがあるか。」(イザヤ5:4)

◇クイズ
イエスは神殿で教えておられた時「わたしは〇〇として世に来ました」(ヨハネ12:46)と語られました。〇〇に入るのは?
1.羊飼い 2.王 3.光

日々の御言葉 3月26日

日々のみ言葉 3月26日
○今日のタイトル サウロの回心
○通読箇所 使徒の働き9章

◇今日の聖句
彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」彼が「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。」

◇ひとくち解説
ステパノの死とエルサレム教会への迫害(7章)は、ユダヤ・サマリアへ福音の道を開いた(8章)のに加え、もう一つの実を残しました。それが迫害者サウロの回心です。 天からの光は、かつてモーセの顔に光を放たせた<主の栄光>でした。天地創造が<光>から始まったように、今、この一人の男の再創造が始まるのです。
光の中から「サウロ、サウロ」と呼ぶ声を聞いた時、彼はそれが「主」であると悟りました。アブラハム(創22:11)やモーセ(出3:4)に、その名を2度繰り返して呼ばれた同じお方であると。
しかし、本当の驚きは、「主よ、あなたはどなたですか」との問いへの答えにありました。「(あなたが主と呼んだ)わたしは…イエスである」(9:5)天からの光は「キリストの御顔にある神の栄光」(2コリント4:6)だったのです。主であるキリストが彼の「たましいを滅びの穴から引き戻し、いのちの光で照らされ」(ヨブ33:30)全く新しい価値観の中に生きる者とされたのです。
同じ光が、私たちの心をも照らします。同じ声が私たちの名を呼びます。主の御名を運ぶ、選びの器(9:15)とするために。

◇クイズ
エルサレムで使徒たちに、サウロを紹介した人は誰?
1.アナニア 2.バルナバ 3.アイネア

日々の御言葉 3月25日

日々のみ言葉 3月25日
○今日のタイトル ユダヤとサマリアへ
○通読箇所 使徒の働き8章

◇今日の聖句
散らされた人たちは、みことばの福音を伝えながら巡り歩いた。ピリポはサマリアの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。

◇ひとくち解説
ステパノの殉教とその後の迫害は、次のステージを開きます。イエスが弟子たちに予告された(1:8)ように、福音は「散らされた人たち」によって、ユダヤとサマリアへと広がっていったのです。
サマリア人は異邦人との混血が進み、ユダヤ教からは異端視・敵対視されていました。しかし、イエスは公生涯の初期にこの地に福音の種をまかれ、やがて、刈る者が、永遠の命に至る実を集めることを予告しておられました。(ヨハネ4章)
ユダヤの荒野地方を旅していたエチオピアの宦官も、主の会衆に加わることが許されない人でした(申23:1)。しかしメジアの到来によって「絶えることのない永遠の名を与える」(イザヤ56:3-5)と祝福が約束されていました。こうして宗教的「辺境」にある人々に、「大きな喜び」(8:8)がもたらされていったのです。
ところで、エルサレムから下っていくエチオピア人に追いついたピリポの姿は、エマオ途上の弟子たちに近づかれた復活のキリストの姿を彷彿させます(ルカ24章)。キリストがそうなさったように、ピリポは御言葉を解き明かし、喜びを与えました。ピリポを通して、キリストが人々と出会われたのです。

◇クイズ
サマリアで、「手を置く者がだれでも聖霊を受けられる」権威を金で買おうとしたのは誰?
1.シモン 2.カンダケ 3.ユダ

日々の御言葉 3月23日

日々のみ言葉 3月23日
○今日のタイトル 天を見つめて
○通読箇所 使徒の働き7章

◇今日の聖句
しかし、聖霊に満たされ、じっと天を見つめていたステパノは、神の栄光と神の右に立っておられるイエスを見て、「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます」と言った。

◇ひとくち解説
ステパノが立たされたのは、数ヶ月前イエスが裁かれたのと同じ「最高法院」でした。そこでステパノは聖書の歴史を通して、神がいかに恵みを現されたかを語ります。さらに、その祝福をもたらすために主に従った人々と、聖霊に逆らった人々について浮き彫りにします。自分たちがこの場で死刑の判決を下したイエスこそ、神から遣わされた「正しい者」であると聞いたとき、彼らの怒りは頂点に達しました。
その荒れ狂う怒りの嵐の中にあっても、ステパノは平安の中にいました。「聖霊に満たされ、じっと天を見つめていた」からです。この同じ場所で、イエスは宣言されました。「わたしが、それですἘγώ εἰμι。あなたがたは、人の子が力ある方の右の座に着き、そして天の雲とともに来るのを見ることになります。」(マルコ14:62)この言葉通り、ステパノは神の子・メシアであるイエスを見たのです。しかも、座しておられるのではなく、自分のために立ち上がっておられるのを。
自分の霊のすべてをその主イエスの御手に委ねた彼は、神秘的にイエスの死と一つとされました。地に落ちたこの一粒の麦は、その場に居合わせたサウロによって、豊かな実をもたらすことになるのです。

◇クイズ
ステパノの説教によるとモーセが「イスラエルの子らを顧みる思い」を抱いたのは何歳でしたか?
1.30歳 2.40歳 3.80歳

日々の御言葉 3月23日

日々のみ言葉 3月23日
○今日のタイトル 彼らの上に手を置いた
○通読箇所 使徒の働き6章

◇今日の聖句
一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満ちている人ステファノと、ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、使徒たちの前に立たせた。使徒たちは、祈って彼らの上に手を置いた。

◇ひとくち解説
ここまで、教会を脅かす外的な圧力について主に書かれてきました。6章では、教会内部の危機が描かれています。それは、ギリシア語を使うユダヤ人とヘブル語を使うユダヤ人の不和でした。かつて人間の高慢によってバベルの塔が築かれ、その結果として「ことばの違い」がうまれ、混乱が始まりました(創世記11章)。今「言語の違い」が、不和を生み出し、弱者がなおざりにされていたのです。この危機を彼らは「謙遜」をもって乗り越えていきました。
12使徒たちは、何もかも自分たちだけでするのをやめて、同労者に務めを委譲し任せたのです。7名の人々が選ばれ、彼らの上に手が置かれました。
「手を置いて祈る」ことは、同一の権威と恵みとを継承していくことの象徴です。かつて、モーセも後継者ヨシュアの上に手を置き、全権を委ねました。(民数27:18-20、申命記34:9)もし、12使徒たちが自己過信し、特権にしがみつき、この謙遜を持たなければ、教会は分裂し、霧散してしまったでしょう。
「この提案を一同はみな喜んで受け入れた。」(6:5)…こうして、謙遜によって教会は一致を取り戻し、福音は「ますます広まっていき」、継承されていったのです。

◇クイズ
ステパノという名は、どういう意味?
1.知恵 2.冠 3.馬を愛する者

日々の御言葉 3月22日

日々のみ言葉 3月22日
○今日のタイトル 教会
○通読箇所 使徒の働き5章

◇今日の聖句
使徒たちの手により、多くのしるしと不思議が人々の間で行われた。皆は心を一つにしてソロモンの回廊にいた。

◇ひとくち解説
5章には本書で初めて「教会」という言葉が用いられます(5:11)。「教会」と訳されたギリシャ語ἐκκλησίαは「呼び集めるκαλέω」という意味をもっており、旧約聖書で「集会」「会衆」と訳されている言葉 קָהָלに相当する言葉です。旧約時代、神の臨在の前に集められた<契約の民>を指す言葉として用いられた言葉が、イエスの血による新しい契約に入れられ、聖霊によって一つとされた集団を指すために使用されていきます。(もともとは「教会堂」や「教会組織」をあらわす言葉ではありません。)
この教会が「大きな恵み」(4:33)と共に「大きな恐れ」(5:11)ももたらしたことが記されています。教会によって、一人一人の必要のすべてが奇跡的に満たされ、癒しが与えられました。一方教会を欺いたことによって、死がもたらされました。大切なことは、教会を欺くということが、聖霊を欺き(5:3)、神を欺いた(5:4)こととみなされていることです。教会はキリストの体(エフェソ1:23)であり、キリストにおいて父なる神・聖霊と一体なのです。
私たちはこれらのことの証人です。…聖霊も証人です。」(5:32)というペテロの言葉は、その神秘的な一体性をはっきり示しています。

◇クイズ
所有していた畑を売り、その代金を持って来て、使徒たちの足もとに置いた、キプロス生まれのレビ人は誰?
1.アナニア 2.サッピラ 3.バルナバ

日々の御言葉 3月19日

日々のみ言葉 3月19日
○今日のタイトル 五旬節の日
○通読箇所 使徒の働き2章

◇今日の聖句
五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。

◇ひとくち解説
『五旬節の日』とは、レビ記23:9-22に定められた「収穫祭」のことです。イエス・キリストの死と復活は、「教会」という豊かな実をもたらすためだったのです。ここに、「主の御名を呼び求める」(2:21)すべての者にイエスの霊―聖霊が注がれる新しい時代が幕を開けました。聖霊に満たされた人々は、この地上にあって「もう一人のイエス」となり、神の国を実現していくのです。
『五旬節の日』はまた、伝統的にモーセが律法を受け取った日とされていました。主はかつてシナイ山で、火の中、角笛の響きと共に降られました。そして、石の板に刻まれた律法を与えられました。(出エジプト19章)
この日、主は、シオンにおいて「激しい風が吹いて来たような響き」「炎のような舌」と共に、「生ける神の御霊によって、…人の心の板に」(2コリ3:3)御言葉を記されたのです。こうしてイエスの血によってたてられた「新しい契約」は、発効したのです。
主イエス・キリストによって「私の身も、望みの中に住まいます。」(2:26)

◇クイズ
聖霊降臨後、ペトロが説教を始めたのは何時ごろでしたか?
1.午後三時 2.午前九時 3.夕七時

日々の御言葉 3月18日

日々のみ言葉 3月18日
○今日のタイトル わたしの証人
○通読箇所 使徒の働き1章

◇今日の聖句
「聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」

◇ひとくち解説
『ルカによる福音書』の続編として書かれた『使徒の働き』は新約聖書中、最長の書です。福音書の<結論>として、イエスの死と復活がこの地上に何を実らせたのかが書かれており、また、続く『書簡』への扉にもなっています。
舞台はルカ福音書と同様、エルサレムから始まります。かつてエルサレムでシメオンが嬰児イエスを抱き「異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの栄光」(ルカ2:32)と讃えた「万民の前に備えられた救い」は、使徒たちによって「エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで」もたらされます。
『使徒の働き』という題ですが、実際は『聖霊の働き』と言ってもよいでしょう。聖霊によって使徒たちは、キリストの「証人」となり、この地上に神の国を実現していくのです。
わたしの証人 μοι μάρτυρες」(1:8)とは何を意味するかが、マッティアの使徒選出の記事の中にすでに記されています。それは「イエスの復活の証人」(1:22)――復活し、生きておられるキリストを、言葉と行いを通して現わしていく者のことです。言葉を換えれば「奉仕の場、使徒職に就く」(1:25)ことです。人々に仕え神の愛を表す「奉仕διακονία」と、キリストの代理として御言葉を伝える「使徒職ἀποστολή」こそ、キリストの証人の務めなのです。

◇クイズ
マッティアと共に12使徒の候補に挙がったのは誰でしたか?
1.ヨセフ 2.ヤコブ 3.バルナバ